石川県中能登町の古民家で、一日1組の民宿を営む辻屋舞子さん（39）。7年前に「地域おこし協力隊」として同町に2人の息子と移住し、農家民宿「喜屋（よろこびや）」を始めた。3年の任期を終えた今も「地域の豊かさや移住の魅力を伝えたい」と宿泊者をもてなす。
埼玉県出身。夫の転勤先の福島県で2人の息子を出産し、「子どもたちの『地元』と呼べる場所をつくりたい」と、地方への移住を志した。「地域おこし協力隊」の仕事を知り、夫の出身地でもある中能登町に応募。町内の空き家などを活用した創業や観光PRをミッションとして、2018年6月に仕事の都合のある夫と離れて移住した。
「喜屋」は、もともと町の「…
